Inspired by 小林陽太郎氏
日本の経営の強みはどこにあるのか、多くのビジネスマンが考えるテーマであろう。日本発の世界的経営者として有名な小林陽太郎氏の講演で、「のりしろ経営」なる持論を拝聴した。
80年代、Japan is NO.1 といわれていた時代、仕事のやり方の標準化を進め、「HOW TO」に磨きをかけた。しかし、実はその時代を牽引していた経営者たちは、それ以前のリーダー、先輩格の経営者から、「経営の哲学」「Missionary」を重視する姿勢について薫陶を受けている。
「自分たちは何のためにここにあるのか」というミッションが、社会の変化と組織の仕事のやり方(HOW TO)ののりしろをうめる。これを、小林氏は「のりしろ経営」と呼んだ。のりしろ経営は、ワーカー一人ひとりの成熟度を高める。そしてまた、組織のDynamismを生み出す。
大きな方向性、Missionaryを共有することが、一人ひとりとしての成熟度と暗黙的な知識を育み、経営の「あいまいさ」を許容する。このような柔軟な経営スタイルは、今の変化の激しい時代にこそ求められるものではないだろうか。社員を「利益のプレッシャー」でコントロールするのではなく、Missionaryを共有した上で意思決定ではあえて「のりしろ」を残す経営スタイル・・・。民主的な意思決定のモデルとして、ぜひ実現していきたい。
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