Inspired by Nikkeinews 20080617
マネーの奔流、資源高、新興国の台頭、異常気象・・・、新しい力学がっ既存秩序を揺さぶる中、資源ビジネスでは見向きもされていなかった生産技術に注目が今集まっているという。
- 近畿大やマルハニチロは、マグロの完全養殖に取り組む。30年かけて実現した、世界初の快挙であるという。漁船の燃料高騰、乱獲を恐れるワシントン条約保護の動きを受け、天然の水産資源を守り、安定供給するために、食糧大手が事業化に取り組む
- 1981年に閉山した日立鉱山。今年「都市鉱山」として再生する。携帯電話などの廃棄品から貴金属や希少金属(レアメタル)を取りだす設備が稼働する。廃棄品を宝の山と考えると、日本は金で16%、半導体材料のインジウムで61%と世界の埋蔵量の多くを占める
- JFEホールディングスは、温度差を微調整する製鉄技術を応用し、無農薬レタスを「二十八期作」できる、エコ作を実現した。甘く歯ごたえがあり、高い生産性で安定出荷できる。余剰人員対策で始めた事業が、技術の蓄積をテコとする強い新規事業へ進化した
世界の環境ベンチャーへの投資額は200億ドル(二兆二千億円)を超えた模様で、三年前の約6倍。巨大資金は新たな投資先として有望な技術を探索している。日本企業は、技術はあるのにマネーとの接点がなかった。
日陰の存在だった技術に光をあて、短期間で事業化に導くスピードと力を持つ・・。「資源は使う」ものだけでなく、「資源は作れる」ものとの発想を持って技術を見直し、世界経済の力学やコスト構造など環境変化をとらえることができれば、資源に「生産」という新たな価値を付加できる。
技術を見る目と世界のダイナミズムの変化を見る目、二つの観察眼を磨くことは、私たちの豊かな未来に直結しているようです。
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