やさしい経済学 国家ビジョンの再構築 のなかで井上学習院大学教授は、昭和初期の労働者、農民が、過酷な弾圧を受けながら、社会主義を求めず、その結果左翼運動が支持を得られなかったのかについて、興味深い解説を行っています。
3・15事件で、共産党員が検挙された日、党員の妻お恵は、温かそうなコーチに身をまとい、ショーウィンドウを見いる人たち・・、そのような光景と無産大衆のためにと活動をする夫の間に、なにか大きな溝を感じていた。
マルクス主義理論を頭に詰め込んだインテリの指導者たちは、経済的な豊かさを求めて保守化することもある大衆の真の姿を見誤っていた
井上教授は、「大衆の政治意識と向き合わない政治は失敗する、これは今も変わってない。小泉改革をあれほど熱狂的に支持し続けた大衆はどこへ行ったのか。大衆の政治意識は移ろいやすい」と語っています。
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