Inspired by Nikkeinews 20060201
プリンタのインク詰め替え品、純正品に比べ安価に手に入ることもあり、利用者も多い。キャノンはリサイクル品輸入会社を特許権侵害が訴え、勝訴した。
議論のポイントは、どこまで技術開発の負担を考慮し、特許権による収益源の確保を認めるかと言う視点と、環境保全や消費者の選択肢を拡大を進めるかという視点のバランスである。知財問題、技術戦略に詳しい榊原清則教授は、特許侵害のルールの明確化を歓迎しつつ、「消耗品にも競合品が登場するのは避けられない。メーカーは特許だけでなく容易に代替できない製造のノウハウの蓄積などが欠かせない」と指摘している。しかし、それではますます開発費が膨らみ、消費者の割高感をぬぐうことができない。メーカーが消耗品を含めた収益構造からの脱却をいち早く図り、リサイクルの流通サービス、品質のいいパートナーをひきつけるオープン・イノベーション力により、優位性を生み出すアプローチを期待したい。
最近のコメント