アタリ氏のグローバル化論は、自分のめざすスタンスを明確にしてくれた。私は「イノベーションの推進役」という広い立場に立つのではない。イノベーションに多 様な人々が加担できるよう、市場経済による公正さの排除を行うことをめざしているんだ。
「いやなこと」
- 富の偏在
国連大学世界開発経済研究所が2000年時点の各国統計を用いた分析によると、世界の成人人口の上位2%が家計全体の「富」の過半を保有。最上位の1%が占める富は全体の4割を占める。世界的には格差が広がりつつある - 格差が固定化すること
イノベーションの実現は、(一時的な)格差を生む。市場主義によって、成功者が獲得した資産を公正に再配分することが行わなければ、「競争力強化」という名のもとに効率性だけが追及され、資源配分の公正さが後回しになる懸念がある
「やってみたいこと」
- 公正さを排除する取り組み
グラミン銀行のムハマド・ユヌス氏やアタリ氏は、市場経済の枠外に放置されている人々に着目し、マイクロ・クレジットによる貧困削減に貢献している。私は、クレジットが対象ではないが、多様なアイデアから良質なものを市場合理性で淘汰する場合に、市場の枠外に放置されている人々(=公正で透明性のある意思決定ができない人)の存在に着目し、排除するための取り組みを行う。。。。具体的イメージが浮かばないけど。。 - 「誰もがイノベーションに貢献する」社会インフラづくり
マクロでいえば、勝ち組がダイナミックに入れ替わっていく、挑戦にあふれた社会づくり。ミクロでいえば、勝ち組のときも、負け組みのときもあって、人生とんとん、でも挑戦にあふれ、多くの仲間と努力した人生づくり。。。これも具体論が必要。 - 価値観をともにする人々との、世界規模のつながりとNGO的活動
これはコンセプトというよりは、スタイル(Being:あり方)。民主主義と市場経済と、知識時代の価値創造モデルを熟知したメンバーによる、「公の担い手」を増やそうという志によって結合した関係性の構築。
「こんな経営者はむかつく」
- 効率一辺倒で、労働分配率をあげようとしない経営者は、市場主義と民主主義のバランスを欠いているように映る。資源の再配分のプランを示せ!
- 成果主義など、労働の市場性一辺倒を主張する経営者は、むかつく。社内という狭い市場のなかで、「勝ち組」「負け組」を生むだけである。
つづきは、また。。
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