Inspired by Nikkeinews 20070128 ニュース入門
参院選への悪影響回避という不甲斐無い理由で見送りとなったホワイトカラー・エグゼンプション。そのポイントをまとめた。
ホワイトカラー・エグゼンプションによるOppotunity
- 生産性の高い社員をきちんと評価する(生産性の低い人に払っていた残業代を、生産性の高い人の厚遇原資に回すことができる)
- 成果さえあげれば時間に縛られず、仕事と家庭との調和(ワークライフバランス)が進む
- 長時間労働の次の日は早帰りなど、メリハリの利いた働き方が可能に
- 労働市場の国際競争力の向上のトリガーに
ホワイトカラー・エグゼンプション導入によるRisk
- 仕事の範囲の明確化や、経営者・管理者の意識徹底が不可欠(短縮した時間に別の仕事を与えては台無し)
- 生産性を客観評価する、仕事の進め方を上司は指示しないなどのマネジメント手法の進化が不可欠
- 自立的労働をしていない人にまで制度が適用されないかチェックする機能が不可欠(時間で管理すべき社員には労働時間で賃金を支払うという原則を経営者に徹底させる)
- 健康管理策。働く時間に一定の歯止めをかけないと対象社員が成果を追い求めて自ら進んで働きすぎてしまう可能性がある
市場原理の導入は、労働者にとっても競争力強化の動機づけとなるが、セーフティネットの導入は不可欠な領域。とくに、マネジメントの意識改革は達成度がはかりにくく、導入準備段階にあるかどうかが判断しにくい。この点は、継続議論したい。
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