金融機能を取り込む運輸業界のサービス変革

Inspired by Nikkeinews 20070313　ヤマト運輸　輸送と決済一括で

ヤマト運輸は、企業向けの国際物流分野で、輸送と決済を組み合わせたサービスを開始するという。送り主の企業から輸送品を買い取ってヤマトが一貫輸送し、顧客の代金回収期間の圧縮、在庫負担の軽減を実現する。

同時に、通関手続きに必要な書類の作成なども一括してヤマトが代行。宅配便で培った梱包も手がけるなど、グループの多様なサービスを組み合わせるという。

今後、日通も企業の売掛債権を買い取る物流支援サービスをスタートする予定。従来は勝者と分業で行われていた、貿易金融機能と輸送機能の融合。超領域ハイブリッドサービスを実現している面でも、物流に関連する付帯業務のアウトソーシングサービスを実現している面でも、顧客基点にたったサービス革新モデルだ。今後の流通業の進化に注目したい。