Inspired by Nikkeinews 20080706 今を読み解く
『不機嫌な職場』が売れている。関係性の希薄化、協力関係の低下は、社員のモチベーションや品質低下に影響している。背景には、専門性の深化や成果主義による組織のタコツボ化がある。
米国でも『あなたの職場のイヤな奴』に代表されるように、自律的キャリア志向や成果主義の導入により、職場のことを省みない従業員の存在を指摘している。
本稿では、「だからといって、年功序列的な日本的労働観に戻すのか」と指摘する。職場に依然として残るこの昭和的価値観に苦しむ人々の存在も指摘(『三年で辞めた若者はどこへ行ったのか』)。「現在の問題は、自律的なキャリアを志向し、成果主義の考えに沿ってやればいいと考える“過剰な個人主義的従業員”と、その個人的な年功序列的、集団的な考え方に“懐古的に固執する従業員”の両端が起こしている問題と説く。
「価値観の多様化」、この動きは引き返すことはないだろう。社会の社会進出、高齢者・外国人の雇用問題などもある。自分の価値観を主張することではなく、黒人が職場の人々の働く価値観を理解しようとする試みが重要との指摘には、同意である。
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