「終身雇用制・年功序列制・企業別労働組合」日本経営の三種の神器と言われてきましたが、いまではこの社会的な分業体制が大きなリスクとなっています。少子高齢化の進むなか、“人材力を活性化する”という狙いのために、「正社員男性」を中心とする企業システムを転換していく必要があります。
時間拘束へのコミットを是とする日本人の仕事観
by 日本は「正社員の長時間労働」「非正規社員の低賃金」に課題日本での注目すべき現象は、海外で成功している柔軟な働き方がうまく機能しないことだ。例えばフレックスタイムは、海外では導入以来、一般的に社員が朝早く来て夕方早く帰るために活用されている。社員にとって平日は、夕方が私生活を充実させる時間帯だからだ。しかし、日本ではほとんどの場合、朝遅く出社して夜遅くまで働くために利用され、仕事と私生活の共存、すなわちワーク/ライフ・バランスの向上のためには使われていない。
シングル・ペアレントの就業機会が制限される
時間拘束へのコミットメントの問題は、増え続けるシングル・ペアレントの就業機会を奪っているとの問題も指摘される。実際に、平均年収は200万円台にとどまる。
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