一年ほどまえの記事ですが、備忘録として。
21世紀に必要なイノベーション(日経BPオンライン20080125)では、イノベーションのモデルを5つに分類し、21世紀はとくにビジネスイノベーション、システムイノベーションの創出が重要と指摘します。
(1)新材料/新要素 material/element innovation
(2)新製法 process innovation
(3)新製品 product innovation
(4)新ビジネス business innovation
(5)新システム systems innovation
そのうえで、様々なビジネスイノベーションとシステムイノベーションを起こすために一番大切なのは、(a)垣根を壊すこと、(b)前提条件・拘束条件を取り外すこと、(c)全体最適を目標とすること、(d)それができる人材を育成すること、と条件を提示します。
難しいのは、(1)から(3)のイノベーションは、合理性を追求する組織によるオペレーションと相まって、利益の回収が可能となる点。合理性を追求組織は、(a)から(c)と矛盾する性質を抱える。そうなると、目指すイノベーションモデルに応じて、組織設計ポリシーを変更すべきで、多くの企業が陥っているように(1)~(3)イノベーション型と(4)~(5)イノベーション型の同時追及に無理があるということなのでしょうか。
いずれにしても、宮田先生の記事、なかなか読みごたえありますね。
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