米国のミレニアム世代、世紀の変わり目に青春時代を迎えた80年以降生まれの7800万人をさし、ベビーブーマーよりも数が多い。オバマ大統領の支持層でもある。
多感な時期に、米同時テロやイラク戦争をネットで深く知ることのできた彼ら。「アメリカが必ずしも世界で歓迎されていない」ことを肌で知る世代でもある。「自分たちを『世界市民』と認識している世代でもある」という。
「米国は強く豊かであるべきだ」という独善的で内向きな価値観を持つ世代とは一線を画す。一方、「親にほめられて育ち、自信過剰ぎみ」「辛抱することを知らない」など、主張が現実離れしたきれいごとに流されがちであるともいわれ、多様化する世界としんぼう強く対話できるか、不安も顔を見せる。
かつて、ベトナム戦争の不満が高まった69年、内省期の家中にあった。TIME誌は、不満をばねに政治を動かした米中間層を「今年の人」に選んだ。そのときのようなエネルギーを発揮できるのか。
日本国内に目を移せば、「ひきこもり」している第二次ベビーブーマーの存在がある。不満をばねに、「世界市民」として政治を動かす、そんなエネルギーが私たちにも求められている、そんなメッセージが浮かんできた。
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