Inspired by 『ひとりでいきらっれないのも芸のうち』内田樹
内田さんの作品を始めて拝読しました。この図書は、「自己決定・自己責任」という新自由主義が生み出した、社会問題(非婚・少子化、ニートや非正規雇用、メディアなど)について、斬新な視点を与えてくれるものです。
そのなかで、「めちゃモテ・日本」という章があります。
起:
CanCamのひとり勝ちの実態とJJやViViとの記号論的差異
(CanCamはめちゃもて=万人にちょっとずつ愛される⇔ViViは本命男性一人にとことん愛される)承:
「めちゃもて」は、勝者に社会的リソースを排他的に分配する、ゆきすぎた自己責任主義への補正転:
「九条」はめちゃモテ作戦。「みんなに危害をあたえませ~んウフ」というラブリーな国に、テロも狙わない結:
日本は「ラブリー」であることでリスクをヘッジしている。21世紀国際社会を最小コスト、最低リスクで生き抜く戦略だと日本人は気付き始めている・・・はず。
CanCamと九条をつなぐ俯瞰力にワクワクします。そして、「力には力」をではなく、「老若男女に愛されるラブリーさ」で力勝負の軸をずらす、そんなアプローチにも共感をおぼえます。
最近のコメント