Inspired by Nikkeinews 大機小機 20060209
NHKの新番組によらず、「プロフェッショナル」という言葉を耳にする機会が増えた。日本企業の人事制度や雇用制度の見直しにより、成果主義や能力主義が強調されるという時代背景の影響であろう。本稿では、「昨今のプロ人材という表現に、組織から自立しているべきプロフェッショナルの本来のあり方との矛盾が気になる」と指摘する。
「プロフェッショナルとは、倫理性と客観性をといたヒポクラテスの誓詞を持ち出すまでもなく、西洋では確立した職業概念である。
1. プロフェッショナルは高度な専門技術を有していなければならない
2. 専門技術を適用するにあたって、厳格な倫理観を有していなければならない
3. すべての能力は顧客の利益のためにささげねばならない
プロフェッショナルにとって忠誠の対象は顧客であり、会社ではない。企業は、耳あたりのよい言葉として「プロ人材」などと安易に語ることは避けて、厳しい職業概念としての正しいプロフェッショナルの精神が組織内に定着するための努力を重ねるべきである。」
日本の企業、企業人にとって、プロフェッショナルという職業概念の歴史の浅さを真摯に受けとめ、努力を重ねる必要がある?
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