カルロスゴーン氏が語る。多様性の重要性について。マーケットが求めるもの、それはもはや画一的なものではない。同一の年代でも、異なる志向をもち、各々がアイデンティティを主張するものを選択しようとする。
そんな時代に組織に求められるのは多様性である。しかし、多様性は日本・欧米の文化圏の双方にとってチャレンジングな取り組みである。日本は、輪と権力を重視する文化である。角の立つ主張を避けてコンセンサスを得ようとする心理が働きやすく、多様な意見を吸収できない懸念がある。一方で欧米圏では、個の主張を重視する文化である。主張を重ねるあまり、議論に疲れ、合意に至らず、争いを続いてしまう懸念がある。
グローバル経済のなかで日欧双方の文化のはざまで、コンセンサスの難しさに直面することもあると思うが、双方のよさを総合するチャンスとしてぜひ積極的に取り組んでほしい、というのがゴーン氏の主張、そしてエールである。
NISSANという企業を通じて、日本に彼がもたらそうとしている多様性を尊重したコンセンサス形成のあり方を、ぜひ一緒に考えていきたい。
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