Inspired by Nikkeinews 20061212 成長を考える
ワーキングプア問題。本稿では、その原因を改革や規制緩和ではなく、「ゼロ成長」にあると指摘する。経済成長が止まったことで、正社員の既得権を優先し、新入社員の採用は絞られた。「限られたパイの取り合いでは弱い立場が不利になる」
14年連続という長期成長を続ける英国の経済の変革期にも、市場化とグローバル化を推進し、既得権のある上流階級の反発を招きながらも、一般の国民がその価値に気づいたという。
「グローバル化の進展により、個人も国際競争にさらされる。技術のあるヒトとないヒトの差は開く」と、福井日銀総裁は警鐘を鳴らす。しかし、そもそも経済成長なくしては、相対的な強者と弱者の格差が開くのみである。
自分を含め、本問題を考えるすべてのヒトが、自らの既得権を放棄し、マクロ成長を優先して発想することができるかどうか、人間力の試されるテーマである。
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