Inspired by Nikkeinews 20070314 新風シリコンバレー グーグルに挑む
2005年設立のPowerset 。グーグルの「キーワード検索」に対抗して彼らが生み出したのは、「文章検索」。“Who did IBM acquire in 1996?”と入力すると、IBMが手がけた買収に関する記事が画面に並ぶ。言葉の意味までを理解して情報を探すため、普段の言い回しで精度の高い検索が可能という。
共同創業者のペル氏は、人工知能や言語処理の専門家。IT投資家からの資金獲得と、PARCからの技術支援を獲得している。とくに、PARCとのコラボレーションは興味深い。二月、パワーセットはPARCが三十年にわたり研究してきた言語処理技術の独占供与を受けると発表した。現在、パワーセットの社員40名と、同社のために働くPARCの技術者10名が協働し、試作版の公開をめざしている。
【事業家】 → 【技術パートナー(知的投資家】
パワーセットの原型となる技術を開発 ← 研究により積み上げた技術の応用先を
事業計画を投資家とともにつくりあげる 広く探索。技術や事業計画を受け、技術
供与先としてのポテンシャルを評価する
知的投資家であるPARCには、以下の十分な能力が備わっているのだろう。
- 技術の応用先を開く探索する能力
- 投資先を評価する能力 (将来性、協調性、思想の共感度)
- 投資先に棲みこんで、最高品質のサービス・商品を生み出す能力
シリコンバレーに引き寄せられる人材は多種多様。「挑戦をしかける起業家群」「資金・ビジネスモデル検討の投資家」「技術支援の投資家」。新しい斬新者と蓄積をもつ重鎮のコラボレーションが機能するポイント、これがCreative Classの都市設計の重大要素であるのかもしれない。
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