Inspired by Nikkeinews 20071119 経営の視点
NTTドコモの一人負けの様相が強まっている。
携帯電話ビジネスの特殊性として、「ネットワーク外部性」というものがある。利用者が多いほど効用が高まるというもの。同じサービスプロバイダー同士であれば、通話料やメールが安くなるというサービスは、会社や友達と同じ会社に契約しようという動機が生まれる。
また、「イノベーションのジレンマ」要素も働いている。優良企業は、優位性を維持しようと性能を高めようとし、ある段階で、機能が過剰となり、安価な新興企業に負けてしまう。現在のようにデジタル化が進むと、「高度なソフトの塊である携帯は、機能を省くほうがお金がかかる」という自体もあるという。アナログのように機能を省いて、安く・・というロジックがきかないのだ。
ネットワーク外部性を高める独自性サービスの提案(i-mode普及期のように)
↓No.1になっても、過剰な技術的機能で優位性を維持しない(顧客ニーズと乖離しない)で、独自性サービスと提案しつづける、技術の世代交代時期をみきわめる
↓ネットワーク外部性を維持する
市場メカニズム、イノベーションジレンマへの理解も欠かせないが、「何がユーザにとっての善であるのか」これを見きわめる力こそが、独自性を生み出す源泉であることを理解したい。
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