Inspired by Nikkeinews 20071130
英Economist に日本型経営が「ハイブリッド型」となって、アングロサクソン型経営を凌駕する可能性があるとの記事が掲載された■。同誌が日本の経営論を特別記事とするのは、なんと1999年以来、八年ぶりとのこと。企業統治やM&A、モノいう株主の存在感の高まりなど、欧米型の企業経営が広まる一方で、日本の伝統的価値観である丁重で礼儀正しい関係性を企業統治、社員との雇用契約で重視する点を指摘している。
同誌は、日本の雇用実態が、終身雇用であるのは年配のサラリーマンに多く、若年層や労働市場が固定的でないとの認識があると指摘。非正規社員数の増加は、企業にとっても市場動向に応じた雇用を可能とし、好都合であるとしている。
非正規社員の増加は、女性や60歳以降のシニア層の労働力開拓になると歓迎する一方で、非正規社員層の社会福祉環境の充実が不可欠と言明。
Eonomist誌が分析する、非正規社員の増大という労働市場のあり方が、グローバルマーケットからは歓迎すべき事態と思えても、日本国内でうつ、自殺の問題が恒常的に発生している事態を加味して、真に終身雇用を手放すべきか、考えていく必要がある。
最近のコメント