Inspired by Nikkeinews 20070624 成長を考える
農協中心の旧来のネットワーク、政治と過剰に密着した閉鎖された市場・・・。「脱・政治依存」を図る人々は、「成長性があっても、翌年からの返済や担保を求める農協ではなく、銀行がスタートした農業ファンドから、担保なしの出資を得た」「不作などで価格が変動しても、卸売りでの手数料も馬鹿にならない、地域のしがらみや農協から離れて、直接販売を試みる」など、硬直したサービスによって発生する機会損失を、新たな選択肢の開拓により、変化を生み出そうとする人々が増えている。
本記事から、農業の実態を知るための数字データが提示されている。
- 全国の耕作放棄地は、三十九万ヘクタール(埼玉県の面積に匹敵)
(農地を使うよりも持つ方が有利な税制によって) - 国内総生産(GDP)の農業比率は、1%台
(1960年代は、9%) - 05年の農業就業人口のうち、42.7%が70歳以上
(15年間で、23.8ポイント上昇)
昨今では、有機野菜への注目、バイオテクノロジーへの関心などもあり、若者などの新たな担い手が生まれつつある。「必要なのは、高関税で輸入をせき止めるような保護ではなく、効率的な農業経営を進める人々への所得保障の転換の保障」。本記事が指摘するように、「保護政策」を敵視するのではなく、「保護の仕方」を見直す視点で、欧米の国際競争力のある農業政策を学ぶべきであおう。
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