ワークライフバランス憲章が発表になりました。10年後までに以下の目標を達成しよう!というKPIも設定されています。とくに男性の育児休業取得は、現状の割合が低く、達成が難しそうです。
第1子出産前後の女性の継続就業
現状:38.0%→5年後:45%→10年後:55%6歳未満の子どもをもつ男性の育児・家事関連時間(1日当たり)
現状:60分→5年後:1時間45分→10年後:2時間30分男性の育児休業取得率
現状:0.50%→5年後: 5%→10年後:10%年次有給休暇取得率
現状:46.6%→5年後:60%→10年後:完全取得
育児休業が取得しにくい理由は、なんでしょうか?以前であれば「男性が、家庭の役割を担うなんて、ダサイ」なんてこともあったでしょうが、そのあたりの意識は着実に変化しているように思います。ニッセイのレポートによれば、三つの意識の壁が大きいとか・・・。
- マネージャーの制度理解不足
多くの企業で最大の壁に。「登用研修で両立支援に関するウェブテストをうけさせ、全問正解するまではクリアさせない」など、仕事と家庭の両立に関するマネージャー研修を導入する例が増えている - 周囲社員への遠慮もしくは周囲社員の不理解
- 社員の制度認知の想定外の低さ
第2・第3の壁を低くするために、福利厚生ガイドとは別に、社長による両立推進表明など啓蒙活動に力を入れる企業も伏せてきている。IRでの発表等対外公表も重要な認知向上策ではある
本人の立場にすれば、「休業している間に、自分の知らないことが増えて、戻ったときに不安を覚えるのではないか」「休業している間、同僚に迷惑をかけるのではないか」といったあたりの心理的障害があるようです。「評価制度の欠陥(休業で昇格に必要なポイントがゼロクリアになる)」などは徐々に解消されていますが、これからは心理的壁を取り除く具体策が求められます。KMを導入することで、育児休業取得を高める。そんな「編集」もありえそうです。
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