Inspired by Nikkeinews 20090512 日本創造会議 柳川範之東大大学院准教授
柳川氏は高校には行かず海外で独学、大学も通信教育という変わった経歴を持つ。「日本人は窮屈な勉強を求められ、高校、大学、就職と、一直線にハードルを飛び越える単線型人生設計が中心。法制度や社会保障も終身雇用が前提に設計されているため、終身雇用であるほうが安全であるように見える。しかし、世の中の動きは早く、必要とされる能力や産業構造は著しく変化する。終身雇用はすでに時代遅れ。複線型の人生設計に変換できる社会インフラが必要だ」と指摘する。
デンマークに見られるような、企業は従業員をどんどん解雇するが、その変わり解雇された人には職業教育のための手当がつく、ひとの能力を新しい産業構造にあうようにする再教育を行うという考え方もある。
日本人のメンタリティには、「石の上にも三年」ととどまることを美学とする精神性が強いが、ダイナミックな枠組みのなかで、人生全体を俯瞰する、そんな立体的人生設計の在り方が求められているということだろう。
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