Inspired by Nikkeinews 経営の視点 20091005
時代は、石油の世紀から、グリーンの世紀へと移行しつつある。
それでも、主要なエネルギーや素材は偏在する資源であり、その獲得のために資源保有国に全世界からアクセスが殺到し、資源ナショナリズムの動きをけん制しあっている。
その一例が、リチウム。ハイブリッド車や電気自動車に積む電池の材料として注目されている。南米ボリビア、中国が二大資源保有国だ。
さて、ニッポン。資源小国でありながら、CO2 25%削減の目標を掲げてしまった。民間トップの印象は、「25%の目標に異論はないが、20年までにという期間が短い」という意見が多いことのようだ。「25%」という目標を残し、期限や達成への技術展望を政・民が強調しあい、矛盾をとく姿勢が求められていく。
思い出そう、日本が大きく世界経済の中で飛躍したのは。資源のない日本自動車産業は、70年代、米国の排ガス規制をもっとも早く乗り越えたから。厳しい目標に胎児してこそ技術革新が生まれる。長期の戦略で圧倒的な技術力を蓄え、資源国や新興国と向き合うリーダーシップが求められている。
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