Inspired by Nikkeinews20100522 アジアの未来
現在は二国間の自由貿易協定(FTA)交渉が活発である。韓国外交通商省FTA交渉代表の李氏は、「二国間のFTAは多国間貿易をむしろ補完する機能をもつと認識している」と語る。韓国にとって、FTAの利点は国際市場にアクセスしやすく、輸出企業を支援するというだけではなく、最大の目的は韓国経済の効率化にあるという。つまり、FTAを通じて各種規制を撤廃することで、経済構造を透明化する狙いがあるという。
なるほど、今の二国間交渉は、アジア太平洋自由貿易圏構想(FTAAP)の実現への布石というわけだ。地域統合は、EUの例にもあるように、成長の鍵を握る貿易分野、ほかに金融、財政、安全保障など、多層的な対話と合意を進めていく必要がある。
直嶋経済産業相は、1)経済連携(FTAAPの実現など)、2)アジア圏全域にわたる広域インフラ整備、3)環境問題(地域の経済成長と環境保護の両立への貢献)、4)消費市場の活性化(クール・アジア、将来への成長ビジョンを共有するアジア成長戦略を持つ) の四点が、成長に欠かせないと宣言している。
最近のコメント