負け犬たちにとって、「会社に行って、帰って、酒をあおる」という従来型のサラリーマン・ワークスタイルが魅力的であるはずがない。自分たちの感覚に合致する、新たなワークスタイルをつねに模索し、開拓をしようという、したたかな野心を持っている。新たなワークスタイルのヒントをここにつづっていいこうと思う。
「働く人が資本と労働を持ち寄り、自主的に仕事を起こすワーカーズ・コレクティブ、ワーカーズ・コープという働き方が広がっている。地域密着の福祉・介護、子育て支援、環境、食など、活動分野は多様化している。
女性が中心だったが、中高年男性の参加が増えてきた。時給はそれほど高くはないが、定年退職後のある男性は「何よりやりがいがあり健康的。いろいろな人と食や環境問題などを話し合うのも楽しみ」とコメントしている。
出資、経営、労働が三位一体となり、平等の立場で仕事を起こしていくという働き方は欧州を中心に世界に広がりつつある。こうした働き方が増えることは、地域社会の活性化や社会構造の変革にもつながるとの期待も高いが、一方で民主主義とリーダーシップのバランス、事業分野での知識や技術の向上などの課題も多い。」(NIKKEINEWS 20050925)
三位一体経営は、ワーカーズという働き方だけでなく、既存の企業・組織にも今後適用されていくべき考え方だと思う。「リタイヤしたお父さんたちの働き方」と冷やかす前に、ワーカーズモデルから得られる示唆をじっと注目したいと思う。
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