Inspired by 日経ネット関西版 【2007年1月12日】
偶然発見した、社会起業家支援の記事。2006年のノーベル平和賞を受賞したバングラデシュの社会起業家、ムハマド・ユヌス氏が称賛する世界の社会起業家の支援組織、アショカ財団に関するもの。
アショカのウィリアム・ドレイトン代表は、「米国の社会起業の父」を呼ばれる人で、1980年に5万ドルの資金でスタートし、これまでに3400万ドルへと成長させている。
社会起業家の魅力
「社会起業家が増えているのは、単なるビジネスよりもはるかに面白く、挑戦しがいのある仕事だからだ。財団が支援する社会起業家は世界約60カ国に約1800人。事業分野は福祉や医療、教育など多岐にわたる。」
厳格な審査
「事業アイデアだけでなく、タフさとマネジメント能力、リーダーシップがなければ社会起業家にはなれない」「アショカが「フェロー」と呼ぶ支援対象者の選考は厳格だ。
事業の独創性、継続力、社会への影響、倫理性の4つの条件の達成が求められる。書類審査で大半が落選するが、合格者もさらに数時間から数十時間か
けて面接する。社会起業家が本物であるかをじっくり見極める。」
社会起業家を成功に導く知的・金銭的支援
フェローになった社会起業家は活動に専念できるように、財団から3年間にわたって生活費が支給される。事業遂行のため、マッキンゼーや法律事務所などから無償で支援を受けられる。
アショカ財団は、金銭的支援だけでなく、ノウハウの支援により成功を支援するという方法が興味深い。私自身は、金銭的支援(ファンド機能)はPoorだが、ノウハウ支援、クラウドソーシングを活用したアイデア支援などを知的支援(コンサル機能)で貢献できると思う。社会起業家支援をファンド機能で先行している組織と組するというのも、一つのあり方かもしれない。
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