Inspired by Nikkeinews 20071018 経済教室 西口敏宏一橋教授
最新のネットワーク理論では、個人、組織、地域が、固有の認知限界と資源の制約を超えて、反映する秘訣は、スモールワールド・ネットワーク化にあると言われる。成功するヒトや組織は、近所付き合いと遠距離交際のバランスを絶妙にたもちながら活動している。
このようなネットワーク・トポロジーを構成するには、「本業」と「遊び」の絶妙な配分が重要である。3Mの15%ルールのように、普段の業務から離れて発想することの奨励や、トヨタの「自主研究会」のように、生産品目や技術専門性で競合しない優良協力会社を集め、斬新な発想や経験知の共有などが、「遊び」にあたる。既存の枠組みを大幅に変えずに所与の資源をうまく活用して、最小有効余剰を創出し、本業周辺の近所づきあいと、直近とは無関係の遠距離交際をいかにバランスするかが重要である。
ランダムなつながりではなく、見込みによる絞込みが、この段階の鍵を握る。
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