Inspired by Nikkeinews 夕刊プロムナード 長谷川櫂
「これはいくらしたと思うの?もったいないわ」「こんなもの、滅多に手に入らないんだぞ、もったいない」・・・。こんな風にモノの価値をお金に換算して、「高価であるのにもったいない」という言い回しをしてしまうことはないだろうか。
しかし、もったいないとはもともと「ものにその命をまっとうさせたい」という意味の言葉だったという。ご飯の一粒一粒をいただく、洋服も着られなくなるまで丁寧に着る、ほかの動物や植物の命をうなばわないでは生きていない人間だからこそ、その命を最後まで使い切る。犠牲になった生き物の命をまっとうするために。
この言葉に注目したのは、ケニアのワンガリ・マータイさん(ノーベル平和賞受賞者)。日本人の美徳を、日本の外にいるヒトが再発見してくれたのだ。
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