「認知考古学」という新しいアプローチに関する記事を読みました。歴史学や考古学は、環境変動など現代に直面する様々な矛盾に立ち向かうために、先人たちの知恵を探り、手掛かりを得ることに目的があると言います。その新たな手段が、人間角の成果をもとに、行動を解析する、「心の科学」を取り入れた考古学です。
「人も生き物の一種。ホモ・サピエンスという周が普遍的に持つ資質を分析して、行動を研究する。それにより、縄文時代は平等な身分階層だったという考え方にも大きな疑問符がつく。原始社会はむしろ人間関係の摩擦が爆発的に発展してしまうのを序列をつくることによって回避してきた時代だった」
そう捉えると、経営学も、認知科学や認知心理学を応用して、経営学を捉えられるのではないかと思われる。振り返ると、私自身、このサイトで発信してきたのは、「人間にはこんな本質があるらしい」という視点を捉え、そこから経営という現象をとらえる取り組みだったように思う。
日本人らしさを形成する、文化的蓄積やメンタリティに関心があるのも、現象を認知面から読み解く努力と通じる。改めて、人間の本質を捉える努力と、その視点から経営を見つめる、「認知経済学」としてのアプローチを、このサイトを通じて、とりくんで行きたい。
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