Inspired by NikkeiBusiness 20100614
リクルートグループ「昇進・昇格実態調査2009」によれば、団塊世代のリタイアで若返りが進むと思われていた組織構造は実は高齢化を続けているらしい。1970年代から成長した電機業界に多い、おしりでっかち型(本稿では変形ひし形)は42.5%となり、次に多いのはワイングラス型と呼ばれる中間層の少ない形態だ。いずれの場合も、「成果主義」「組織フラット化」「カンパニー制」の導入により、階層ごとに行われていた人材育成機能が崩壊してしまった。
ノルウェイのスーパー、リミでは経営悪化した際、30、40代の中間層に辞めてもらい、60近いベテランと20代の若手で店舗運営を任せたところ大ベテランと若手の間に「教え」を中核とした共存共栄の関係が構築された、と本稿では紹介している。
いずれにしても、膨らみすぎたバブル層の処遇(早い段階で関係会社など横に出すなど)、士気が低下している氷河期世代の処遇(そこそこで満足しがちなゆとり世代のやる気に火をつけるためにも早く管理職ポストに引き上げるなど)、それぞれの世代の処遇が鍵であると語られている。
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