ロンドンにZZA Ltd.という企業がある。ワークプレイスのデザインを行う会社だが、「働く場」に対する興味深いコンセプトを持ち、世界的なムーヴメントとなっている The Hub のデザインにも関わっている。
ZZAの創立者であり、Directorであるジオナ・ストレリッツ氏は次ののように語っている。
SkypeやFacetimeの登場で、人々は場所の制約から解き放たれ、より自律的になり、つながりあうことが簡単にできるようになっている。それでも、自宅や移動中に満足のいく環境で働くことはできていない。はやりのサードプレイス(スタバなど)であっても問題がある。騒がしいとか、混在しているとか、予測できないなど。
私たちは、21世紀のワークプレイスには次の四つが求められると考える。「コネクションの最適化(ビルの可能性を最大限に引き出す)」「コミュニティ」「コンフォート(空間のクオリティ)」「チョイス(どこで働くかは気分次第)」。つまり、「自分と同じような人々と働きたい(Aligned Culture)」という気持ちや、「訪れる前にどんな人がいるのかをあらかじめ知っておきたい」という気持ちに応えることが必要だ。
イノベーションの源となるのは、組織の文化だ。組織が革新を志向するなら、Mixed Use(職住食学など)により利用者のダイバーシティを高めたり、多様なワークモードを支える場のセッティングを提供したり、オープンな知識共有の仕掛け(ソーシャルネットワークだったり、お茶を用意することだったりするだろう)が必要だ。
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