Inspired by Nikkeinews 20071207
働き方の多様化が進む。9年ぶりに一般職採用を再開した丸紅には、男性からの応募者が現れ、ユニクロの転勤なしだが管理職になれないエリア職にも男性の四割弱が応募。松下では、賃上げ原資を育児手当に回すことに、独身女性から不満の声があがる。同族職場が解体、企業の懐の深さが問われている。
なかでも、興味深いのは、「出世したくない病」の蔓延だ。「仕事に打ち込み、部下を持つことで報われるとは限らない」と、シニカルに昇格をとらえ、現状維持を望む層が拡大している。本記事では、「バリバリ族とほどほど族の二極化現象」と表現。タワーズペリン社の「日本では仕事に意欲的ではない、どちらかと意欲的ではないという人が計72%いる」という結果を紹介している。
社員に差をつける「査定」中心の人事制度は、一部のバリバリ族を孤立化させ、疲弊感をもたらすうえに、ほどほど族の意欲、情熱を失わせてしまった。内向きに差別化する姿勢からいち早く脱却し、外向きに独自性を発揮させて、意欲や成果を引き出す努力が、求められている。いまこそ、遠心力経営を!!
最近のコメント